司祭養成のために2016年に教皇庁聖職者省から公布された「司祭召命の賜物」(Ratio Fndamentalis Institutionis
Sacerdotalis )を土台として、「日本の司祭養成要項」とその具体的な内容の「東京カトリック神学院養成ガイド」を基に養成指針が組み立てられています。普遍教会が求める司祭像をベースに置きながら、東京・大阪教会管区の現状を見据えて日本の社会に福音をもたらすべく、時のしるしを読み取り、苦しむ人々と連帯する、新しい福音宣教者を生み出すことを心に留めながら司祭養成を目指します。
初めまして。わたくしは東京カトリック神学院の院長として2022年4月に着任しました、稲川圭三と申します。東京教区司祭です。東京カトリック神学院は2024年4月から学校名が変わり、「日本カトリック神学院」として東京・大阪高松・長崎教会管区、日本全国の教区司祭の養成を行う神学院となりました。引き続き院長という責任を引き受けさせていただきます。ここ数年は修道会の神学生も共に学ぶ機会が増え、ここで共にする学びが、日本全国で行われていくことになる将来の宣教・司牧活動につながっていくことを期待しています。
2000年前、イエス・キリストはガリラヤの地でそれぞれの生活をしていた者たちに呼びかけ、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」(マタイ4・19)と言われました。「人間をとる」とは、「すべての人間が神に愛され、神が共におられる、かけがえのない尊厳であること」を告げ、その真実に一人ひとりを出会わせることだと思います。イエス・キリストはそのために、ご自分のいのちを捧げられました。
ここで学ぶ神学生が、イエスに倣って人に仕える者になっていきますように、共に祈りながら生活していきたいと思います。皆さまのお祈りとご支援を引き続きよろしくお願いいたします。
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